第2回 街の「ねこ」(東京都港区青山公園)


(東京都港区青山公園にて撮影)

「猫」ではなくて「ねこ」、字の持つイメージと言いますか、ひらがなの柔らかな感じ。街の「ねこ」。何処からともなく現れて、こちらの様子をうかがい、ときには警戒心むき出しの戦闘モードで、ときには人懐っこいおねだりモードで、仕事に疲れた心を癒してくれる街の「ねこ」たち。
悲しいことに、街には野良ねこがたくさんいます。でも彼らは逞しくも健気に、日々生きています。

私の実家でもかつて、ねこを飼っていました。ねこのコミュニティはしっかりしていて、弱肉強食の完全なる縄張り世界のようです。我が家のねこ君は「弱」の部類で、「強」何某にやられては逃げ帰ってくるのが日常でした。しまいには不届きものの「強」何某、我が家に堂々と入り込み、我が家のねこ君のディナーまで平らげていくありさま。ねこの社会もつらいなぁと、子供心ながらに感じておりました。

この街の「ねこ」たちも、そんなコミュニティの中で、しのぎを削って生きているのでしょうか。私に見せる仕草は素っ気なく、ちっとも辛そうではないけれど。勝手に癒されてろと言わんばかりの堂々としたひなたぼっこぶりに、しばし見とれてしまう昼下がりの青山公園でした。

参考都立青山公園
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index080.html

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